雨漏り|金属サイディング張替、ガルテクト重ね葺き
Before
以前より、キッチン廻りから雨漏りがしていて困っているとの事でご連絡を頂きました。
調査に伺ったところ、新築時の施工の悪さが目立っており、外壁は金属サイディングでの張替をご提案。
外から見える状態から、内部の柱が腐朽している事が考えられ、それについては、工事時に再度お見積りさせて頂くという形をとりました。
また、屋根についても、築年数や現状から考えて近い将来屋根工事が必要と判断し、足場を設置するこの機会に重ね葺きをしましょう、という事で工事を始めさせて頂きました。
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STEP 1-1
外壁の解体
外壁を剥がしてみると、新築当初から防水シートがなく、当然雨漏りの状況もひどくなってしまっており、やはり柱が腐朽していましたので、補強工事が必要となります。
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STEP 1-2
外壁 下地工事
腐朽していた箇所は、そのままでは危険ですので、新しい木材を固定し補強します。防水シートを、全面に貼り、開口部には外壁役物を取付けます。
このような部品はメーカーの施工書には取り付ける指示がありますが大抵ついていません。
なぜか?コストを抑えるためです。
それでは外壁材の耐久年数が20年程であっても、このような開口部より10数年でまた雨漏りしてしまう原因となるのです。
なお、外壁について本来なら胴縁下地を施したかったのですが、境界の問題で今回は直張りでの施工となりました。 -
STEP 2
キッチンの修繕
雨漏りしていたキッチンも、内部の損傷が激しく、タイルが簡単に剥がれ落ちるほどです。こちらも新しい木材を固定し、補強をします。仕上げはスッキリとキッチンパネルでさせて頂きました。 -
STEP 3
屋根の重ね葺き
屋根については、カバー工法での施工となりました。既存屋根の上から、ゴムアスルーフィングを敷設します。ガルテクトの屋根材を葺き上げます。
After
最終的に、屋根の重ね葺き、外壁の張り替え、雨漏り部分の木下地の修繕、キッチンの修繕という工事になりました。
施工後雨漏りは改善。恐らく新築時の施工不良による雨漏りだと思いますが、安心して住めるようになったと大変喜んでいただきました。
こういった現場を訪問させて頂くと、同業者として、大変苦々しい気持ちになります。
コストを優先するあまり、このような施工が見受けられると、「建設業界=ブラック」のようなイメージが拭えません。
建てて終わり、直して終わり、ではなく、安心してその先数十年過ごして頂ける工事をこれからも、しっかりとしていきたいと思います。
今回のように内部の損傷があると、余分な工事がかかり、費用もかさんでしまいます。
雨漏りはご自身で対処したり、放置したりせず、どうか早めにご連絡をください。