台風が近づくと、
「屋根は大丈夫だろうか」
「雨漏りしないだろうか」
と心配になる方も多いと思います。
ただ、台風前だからといって、慌てて屋根に上がったり、無理に何かをする必要はありません。
むしろ、風が強くなる前に、家のまわりを一度見ておく。
それだけでも十分な備えになることがあります。
今回は、京都市で外装工事に携わってきた立場から、台風前に確認しておきたいことをお伝えします。
京都の住宅は、まず「家のまわり」を見てほしい
京都市内で仕事をしていると、地域によって建物の環境がかなり違います。
隣のお宅との距離が近い住宅地もあれば、山や樹木に近い住宅地もあります。
特に市街地では、植木鉢や物干し竿、自転車カバーなどが風で飛ばされると、自宅だけでなく近隣のお宅へ影響することがあります。
普段は動かないものでも、強い風では思わぬ動きをすることがあります。
まずは屋根より先に、
「家のまわりに飛びそうなものがないか」
一度見てみてください。
移動できるものは中へ入れる。
難しいものは、できる範囲で固定する。
まずはそれで十分です。

山や樹木に近い住宅地では、落ち葉にも注意
京都市内でも、山や樹木に近い地域では、雨樋や排水口に落ち葉や小枝が入りやすいお住まいがあります。
右京区や北区、西京区の一部などで調査をしていると、屋根そのものより、落ち葉や土が排水に影響しているケースを見ることもあります。
普段の雨では問題がなくても、台風のように短時間で雨量が増えると、水が流れにくくなる場合があります。
ベランダやバルコニーの排水口は、手の届く範囲で構いません。
落ち葉やゴミが溜まっていないか、一度確認しておくと安心です。
ただし、2階の雨樋を見るために脚立へ上がる必要はありません。
見えないところは、無理に見なくて大丈夫です。

京都では古い屋根のお住まいも少なくありません
京都市内では、築年数が経過した住宅からご相談をいただくことも多くあります。
瓦屋根、スレート屋根、金属屋根。
屋根の種類もさまざまです。
ここでお伝えしたいのは、古い屋根だから危険ということではありません。
築年数が経っていても問題のない屋根はありますし、比較的新しい屋根でも部分的な不具合が見つかることがあります。
大切なのは、築年数だけで判断しないことです。
地上から見て、
「以前と何か違う」
「板金が浮いているように見える」
「屋根材がずれている気がする」
そんな変化があれば、覚えておく。
できれば写真を撮っておく。
その程度で十分だと思います。

ベランダの排水口は台風前に一度確認を
京都市内の住宅では、隣家との距離が近く、ベランダやバルコニーを日常的に使われているお宅も多くあります。
排水口に落ち葉や土、洗濯ばさみなどが溜まっていると、強い雨の際に水が流れにくくなることがあります。
普段の雨では何も起きなくても、雨量が増えたときに初めて症状が出る場合があります。
手で取れる範囲のゴミを取り除いておく。
これも立派な台風対策です。

雨漏りは「台風のときだけ」起きることもあります
普段の雨では何ともないのに、
「台風のときだけ雨漏りする」
というご相談をいただくことがあります。
雨は真上からだけ降るわけではありません。
風を伴うと、普段とは違う方向から雨が当たります。
そのため、通常の雨では症状が出ず、強い風雨のときだけ室内へ影響することがあります。
以前に雨漏りしたことがあるお住まいは、
天井の雨染み。
窓まわり。
天窓まわり。
ベランダ下。
一度見ておくといいと思います。
できればスマートフォンで写真を撮っておく。
台風後に、
「この染み、前からあったかな?」
となることは意外とあります。
写真が一枚あるだけでも、判断しやすくなります。

台風が来てからは、外に出ない
風や雨が強くなってから、
「屋根から音がする」
「雨樋がおかしい気がする」
と気づくこともあります。
ただ、その状態で外へ出るのは危険です。
特に屋根や脚立は避けてください。
気になることがあっても、まずは安全を優先する。
確認は天候が落ち着いてからで大丈夫です。
台風前だからといって、慌てて工事をする必要はありません
台風が近づくと、
「今のうちに何かしておいた方がいいのでは」
と不安になる方もいらっしゃると思います。
ただ、建物の状態によっては、特に何もする必要がない場合もあります。
今すぐ対応した方がいいのか。
台風後に確認すればいいのか。
そもそも何もしなくていいのか。
そこを分けて考えることが大切だと思っています。
私たちは京都市で屋根や外壁の工事をしていますが、確認した結果、
「今は工事をしなくて大丈夫です」
とお伝えすることもあります。
台風前だからといって、必要以上に不安になる必要はありません。
まずは安全な範囲で、家のまわりを一度見てみてください。
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