台風のあと、屋根や雨樋はどこを見る?確認ポイント

台風のあと、屋根や雨樋はどこを見る?確認ポイント

2026-07-14

今年は6月に複数の台風が日本列島に接近・通過し、京都でも強風や大雨の日がありました。

台風が過ぎたあと、

「屋根は大丈夫だったかな」
「特に雨漏りしていないから問題ないかな」

と思われる方も多いと思います。

実際、室内に雨漏りがなく、外から見ても特に変わった様子がなければ、慌てて何かをする必要はありません。

ただ、台風のように強い風や雨が続いたあとは、普段とは違う方向から雨が当たったり、風で物が飛んできたりすることがあります。

今回は、京都市で外装工事に携わる立場から、台風後に一度見ておきたいポイントをお伝えします。

大切なのは、細かな不具合を探すことではありません。

「気になる変化や異常がないか」を確認することです。

まずはそこを見るだけで十分です。


もし普段と違う様子や気になる症状があれば、無理に屋根へ上がらず、専門業者に相談することをおすすめします。

まずは家のまわりを一周してみる

台風後に最初に見ていただきたいのは、屋根ではなく家のまわりです。

風で飛ばされた枝や物が落ちていないか。

外壁に何か当たった跡がないか。

カーポートや波板に変化がないか。

普段と違うものが落ちていないか。

京都市内では、隣のお宅との距離が近い住宅も多くあります。

そのため、自宅に置いていた物だけでなく、どこからか飛んできた物が建物に当たることも考えられます。

まずは安全な範囲で、家のまわりを一周してみてください。

屋根は屋根材がずれていないか、浮いていないか確認する

屋根は一番気になる場所だと思います。

ただし、台風後もご自身で屋根に上がる必要はありません。

道路や庭など、安全な場所から見える範囲で十分です。

例えば、

「何か浮いているように見える」
「屋根の一部だけ色が違う」
「以前なかったものが落ちている」
「板金の形が変わっているように見える」

そんな変化がないか見てみてください。

京都市内では、瓦屋根、スレート屋根、金属屋根など、さまざまな屋根があります。

特に築年数が経過したお住まいでは、台風後に瓦のずれや板金部分についてご相談をいただくこともあります。

ただし、

古い屋根だから危険ということではありません。

築年数だけで判断せず、以前との変化を見ることが大切だと思います。

雨樋は「外れ」だけでなく、雨の流れも見る

台風後の雨樋というと、

「外れていないか」

を確認される方が多いと思います。

もちろん、それも大切です。

ただ、もう一つ見ていただきたいのが、次に雨が降ったときの水の流れです。

雨樋の途中から水があふれていないか。

継ぎ目から大量に水が落ちていないか。

縦樋へうまく流れているか。

台風時の風で落ち葉や小枝が入り、排水しにくくなることがあります。

特に京都市内でも、山や樹木に近い住宅地では、落ち葉が雨樋や排水口に影響することがあります。

右京区、北区、西京区の一部などで建物を見ていると、屋根そのものではなく、落ち葉や土が排水に影響しているケースもあります。

ただし、2階の雨樋を確認するために脚立へ上がる必要はありません。

地上から見える範囲で十分です。

ベランダやバルコニーの排水も確認

台風後は、ベランダやバルコニーも一度見ておくといいと思います。

落ち葉や土。

小さな枝。

飛んできたゴミ。

普段はないものが排水口のまわりに集まっていることがあります。

台風中は問題がなくても、そのままにしておくと、次の強い雨で水が流れにくくなる場合があります。

手で取れる範囲のものを取り除いておく。

それだけでも十分です。

軒裏に染みがないか

屋根の裏側にあたる軒裏も、地上から比較的見やすい場所です。

台風後に、

「以前はなかった染みがある」
「一部分だけ色が変わっている」
「表面がめくれている」

といった変化がないか見てみてください。

ただし、染みがあるからといって、必ず現在進行形で雨漏りしているとは限りません。

以前からの跡ということもあります。

ここでも大切なのは、

前からあったのか。今回初めて気づいたのか。

ということです。

分からない場合は、写真を撮っておくと後から比較できます。

室内も少しだけ見ておく

台風後は、室内も一度見ておくと安心です。

特に、

天井。
窓まわり。
天窓まわり。
ベランダ下の部屋。

以前に雨漏りしたことがある場所は、一度確認してみてください。

雨漏りというと、天井から水がポタポタ落ちる状態を想像される方も多いと思います。

ただ、最初は小さな染みやクロスの変色として現れることもあります。

一方で、変色があるからといって、今回の台風が原因とは限りません。

慌てて判断せず、まずは写真を撮って経過を見るのも一つです。

台風後の「屋根が壊れています」という訪問には少し注意を

台風のあと、

「近くで工事をしていて屋根が見えた」
「瓦がずれている」
「板金が浮いている」

と突然声を掛けられることがあります。

もちろん、本当に不具合がある場合もあります。

ただ、その場ですぐに屋根へ上げたり、工事を決めたりする必要はありません。

まずは、

どこが悪いと言っているのか。
写真で確認できるのか。
本当に今すぐ対応が必要なのか。

そこを確認してからでも遅くありません。

私たちも調査をして、

「今は工事をしなくて大丈夫です」

とお伝えすることがあります。

台風後は不安になりやすい時期だからこそ、急いで決めないことも大切だと思っています。

異常が見つかっても、すぐに全面工事とは限りません

台風後に何か変化を見つけると、

「屋根を全部直さないといけないのでは」

と心配になる方もいらっしゃいます。

ただ、実際には部分的な補修で対応できることもあります。

経過を見て問題ない場合もあります。

反対に、表面だけ直すより、今後の維持管理まで考えた方がいい場合もあります。

建物によって答えは変わります。

大切なのは、

今すぐ対応が必要なのか。
部分補修でいいのか。
しばらく様子を見てもいいのか。

そこを分けて考えることです。

台風が過ぎたあとも、まずは安全な範囲で。

そして、以前と何か変わっていないか。

そこから確認してみてください。

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